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歯石は「ただの汚れ」にあらず!
こんにちは。院長の上田です。
新年もすでにひと月が経とうとしていますが、
抱負や目標は順調に進んでいますか?
うっかり気を抜くと忘れてしまう⋯、
という方も、今のうちに習慣づけて、
目標達成を目指していきましょう!
ちなみに、私たちが皆さんに
ぜひ習慣づけていただきたいのは、
「定期的な歯科への来院」です。
「治療の予定もないのに、どうして歯医者に?」
と思われるかもしれませんが、
風邪などと違って、むし歯や歯周病は
酷くなる前に対処する=予防こそが
歯の健康を守るための重要な手段となります。
そしてその手段のひとつとなるのが、
「歯石のチェックと除去」なのです。
そもそも「歯石」とは?
歯石とは、簡単に言うと
「だ液の成分でプラークが硬くなったもの」です。
プラークと聞くと
単なる「食べかす」のような
イメージがあるかもしれませんが、
実際には細菌の塊。
その数は1mgでも数億に及び、
むし歯や歯周病の原因菌が
たくさん潜んでいます。
それが石のように固まってしまい、
歯ブラシなどのセルフケアでは
取り除けなくなってしまうのです。
「白い歯石」と「黒い歯石」
歯石には、
歯ぐきより上にできる
『歯肉緑上歯石(しにくえんじょうしせき)』という
白い歯石と、
歯ぐきから下にできる
「歯肉緑下歯石(しにくえんかしせき)」という
黒い歯石の2種類があります。
どちらも歯科の専門器具でしか
取り除くことはできませんが、
特に黒い歯石は歯ぐきに隠れてわからないため、
自分では気づかない内に
歯石が溜まっている⋯
ということがほとんどです。
放置すると歯が抜ける⋯!?
歯石の表面はザラザラしており、
細菌や汚れがくっつきやすくなっています。
その結果、さらなる細菌の温床となって、
「歯ぐきの炎症」を引き起こす原因に。
また、細菌は歯石を増やしながら
どんどん歯ぐきの下に入り込み、
やがて歯を支える骨にも到達して
その骨を溶かし始めます。
これこそが、皆さんもご存じ
「歯周病」の正体です。
つまり、
歯石の除去は単なる「お掃除」ではなく、
歯周病を治療・予防するための、
もっとも基本的で重要な『治療」
なのです!
セルフケアをしっかりしているつもりでも、
プラークを完全に取り除くことは難しく、
最短2 日程度で歯石になってしまいます。
しかも、
歯石をご自身で取り除こうとすると、
歯ぐきを傷つけたり、
細菌が広がって
疾患の原因となったりするため、
必ず歯科で除去することをおすすめします。
歯を守るためにも、
定期的な来院で歯石のチェックや
除去を習慣にしてみてはいかがでしょうか!