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「お口の状態」で「認知症リスク」が変わる!
こんにちは。院長の上田です。
あけましておめでとうございます。
今年のお正月、皆さまは
どのように過ごされましたか?
ご家族やご友人と『かるた』や『福笑い』などの
「お正月遊び」を楽しんだ方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、これらの遊びは楽しみながら「記憶力」や
「空間把握能力」などを鍛えることができるといいます。
大切な思い出を覚えておくためにも、
お正月遊びで記憶力を鍛えておくのもいいですね!
しかし、そんな大切記憶も奪ってしまう
恐ろしい病気、認知症。
主な原因は「加齢」ですが、一見関係のなさそうな
「歯周病が原因となり得る」ことをご存じでしょうか?
「歯周病」が認知症リスクを高める!?
認知症の半数を占めるのは
『アルツハイマー型』と呼ばれる認知症です。
そして、その原因となるのが、
『アミロイドβ』と呼ばれるタンパク質です。
なんと、マウスの実験では
歯周病に侵されていると、
脳のアミロイドβが10倍も増えてしまう
ということがわかっています。
「歯の本数」も認知症に影響が!
さらに、歯周病だけではなく、
「歯を失う」ことでも認知症のリスクが高まる
ことがわかっています。
ある研究では、歯の本数が少ない人は、
認知症のリスクが1.28倍高くなる⋯
というデータがあるのです。
主な原因は、歯の本数が少ない状態で食事をすることで、
噛む回数が減り、脳に刺激がいかなくなること。
つまり、「しっかり噛むこと」は、
おいしい食事を楽しむだけではなく、
認知症を予防する効果も期待できるのです。
ちなみに、「歯がすでに少ない⋯」
という方も、諦める必要はありません!
入れ歯などを使って噛めるようにすることで、
認知症の予防や改善に繋がった、
という報告もあります。
もし歯が抜けても放置せず、
しっかりと治療を受けましょう!
歯周病は「メインテナンス」が重要!
歯周病とは、歯を支える骨を溶かし、
いずれ歯が抜けてしまう病気です。
歯周病を放置すれば、
・アミロイドの増加による認知症リスク
・歯の喪失による認知症リスク
この両方のリスクが高まることになります。
また、歯周病は『脳出血』や『心臓病」、
『糖尿病」などの全身疾患にも関わっており、
健康に長生きするためには、
「歯周病の治療と予防」が欠かせません。
単なる「歯ぐきの腫れ」と侮らずに、
定期的に歯科医院でメインテナンスをして
歯周病と認知症の予防に努めましょう!