歯周組織再生療法とは
歯周組織再生療法をおすすめしているのは、治療を繰り返し行っても歯周病の症状が改善されない方です。抜歯をしてインプラントや入れ歯にするといった選択肢もありますが、当院では「まずは歯を守ること」を大切にしています。歯周病により溶けてしまった骨などの組織に組織誘導薬剤を塗り、骨等の組織を再生していきます。その他にもオプションメニューを用意していますので、症状が重度な方、気になる点がある方もお気軽にご相談ください。
フラップ手術とリグロスによる治療
フラップ手術とは、歯肉を切開して歯石や細菌を除去し、歯を支える骨を健康な状態に保つ手術のこと。当院では切開した箇所に「リグロス」という組織誘導薬剤を塗り、溶けてしまった土台部分を再生していきます。CTを使って骨の状況を把握し、切開する面を少なくすることで「リグロス」の流出を防ぎ、快適な術後を過ごせるように心がけています。
治療の流れ
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Flow01
歯肉の切開を行います。
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Flow02
歯肉の剥離をします。
プラーク・歯石などの除去を行います。 -
Flow03
歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布します。
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Flow04
切開した部分を縫合して完了です。
歯周組織再生療法の治療期間の目安
治療期間 | 数か月~1年以上 |
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※症例によります。
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メリット
- 歯肉を剥離することで、スケーラーでは届かない歯石も隅々まで除去できる
- 歯石が原因による歯ぐきの炎症が改善し、歯周ポケットが浅くなる
- 比較的治癒期間が早い
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デメリット
- 外科手術が必要
- 手術で歯の根が露出した状態になり、見た目が気になることもある
- 歯根部分は象牙質が露出しやすく、知覚過敏になりやすい